NOVEL-LIFE

文章を書くための基礎力を上げたいと悩んでいませんか?

小説以外でもそうですが、誰かに読んでもらう文章を書くにはそれなりの工夫が必要ですが、その一つが「文末表現」です。

そこで、この記事では文末表現を使って伝わる文章を書く方法について解説します。

文末表現を工夫する

はじめに、文末表現を工夫しながら文章を書くというのはどういうことかを説明すると、文末の表現が単調にならないようにすることです。

たとえば、「〜だった」と文章を締めくくった後に、再び「〜だった」(もしくは「〜した」)などで締めくくる文章を何度も続けてしまうと、内容が頭に入りにくく読みにくい文章になってしまいます。

同じ文末が繰り返されている文章例

昨日駅でバッタリ高校時代の友人に会った。だが、昔の彼とはまったく雰囲気が違っていた。声を掛けられてもしばらく誰だか分からなかった。彼は高校時代はあまりパッとしない奴だった。なのに、今は独立して成功していると言っていた。それを聞いて、うだつの上がらないサラリーマンの自分がなぜだか情けなく思えた。

同じ文末を繰り返すと「淡々として言いたいことが伝わってこない」「適当に書いた文章だと印象を与えてしまう」「素人っぽい印象を与えてしまう」こともあります。

ですので、人に読んでもらう文章、特に読み手に負担が掛かる長文を書く時には、気を付けたいポイントの一つです。

文末表現の種類

では、文末が単調にならないようにするためにはどうするかですが、「さまざまな表現を織り交ぜて使い分ける」ことです。

文末に使える表現にはどんなものがあるのかというと、「文末表現の種類」について解説します。

まず、文章のスタイルには「ですます調」「である調」と呼ばれる2種類があります。

「ですます調」「である調」とは以下のような文体のことです。

「ですます調」「である調」とは

ですます調・・・文章の終わりに「〜です」「〜ます」などの語を使う文体

である調・・・文章の終わりに「〜である」「〜だ」などの語を使う文体

つまり、「〜です」「〜でした」などの丁寧語を使って書く柔らかい感じの文体と、「〜だ」「〜である」といった語を文末に使う硬い印象の文体の2種類に分けられます。

どちらの文体を使って文章を書くかはケース・バイ・ケースですが、どちらの文体を使うにしても、さまざまな表現の仕方があるので、その表現をうまく使い分けることで、バリエーションのある文末表現を実現することが可能です。

「ですます調」「である調」の表現例

「ですます調」「である調」それぞれの、たとえば以下のようなものがあります。

ですます調 である調
〜です(〜でした) 〜だ(〜だった)
〜します(〜しました) 〜する(〜した)
〜のようです 〜である
〜があります 〜と思う
〜になります 〜だろう
〜と思います(〜と思いました) 〜ではないだろうか
〜ではないでしょうか 〜と考える
〜ではありません 〜ではなかった
〜することはありません 〜のはずである
〜しないといけません 〜のはずだ
〜でしょう 〜したのだ
〜かもしれません 〜らしい
〜してください 〜でないといけない
〜するべきだ
〜かもしれない

上記のように、「ですます調」「である調」どちらも文末にいろいろな表現を使うことが可能です。

文章を書く時には、これらの表現をうまく活用すると、同じ表現ばかりの単調な文章になるのを避けられます。

前後のバランスを考えて文末表現を選ぶ

文末表現を工夫して洗練された文章に仕上げるために必要なことは「前後の文章のバランスを考えて表現を選ぶ」ことです。

つまり、文末表現はその文章単体で考えるだけではなく、その前後にある文章とのバランスを見て使う表現を選びます。

たとえば、以下のような文章があったとします。

例文

つまり、社会人になってからする勉強は、その時の現実に対する不満や改善したいことがあって、その解決法としてするものだという意味合いが強いのだ]・・・?

今目の前にある「不満のある現実」を「なりたい自分」や「憧れの生活」に変えるための、一番確実な手段が「勉強する」ということなのだ]・・・?

あるいは、特別な不満はなくても、なりたい自分や叶えたいことがあって、それを実現するために勉強をすることもあると思う。]・・・?

これは、「買い物をする」ことと似ていると思う。]・・・?

というのは、何かものを買う時というのは、「もっと毎日の生活を豊かなものにしたい」「つまらない毎日を変えたい」など、何か実現したいことがあってするものだと思うからだ]・・・?

この文章は、文末が「〜なのだ」や「〜と思う」という表現が立て続けに使われています。

もし書いた文章がこのような状態になっていたなら、単調な文章になっているのを解消するために、文末の表現を考え直して修正しましょう。

たとえば上の例文では、???の文章で「〜と思う」という言葉を文末に使っていますが、この場合は、少なくとも一つ以上の文末で「〜と思う」ではない表現を使うようにできないかを考えます。

表現のニュアンスの違いに気をつける

次に、文末表現を工夫して洗練された文章に仕上げるために「表現のニュアンスの違いに気を付ける」ことです。

文末の表現にはさまざまなものがあり、うまく工夫して文末に変化をつけることはできます。とはいえ、ただ同じ文末を繰り返さないようにすれば良いということではありません。

文末に何の表現を使うかで文章のニュアンスも変わってしまうので、その文章で言いたいことを的確に表せる表現を選びます。

たとえば上の項目で書いた例文の?の文章は、文末が「〜と思う」になっていますが、「〜だろう」という文末に変えることもできます。どちらでも文章の意味に大きな違いはありません。

あるいは、特別な不満はなくても、なりたい自分や叶えたいことがあって、それを実現するために勉強をすることもあると思う。]・・・?

ところが、厳密には「〜と思う」は「書き手の個人的な考えを述べている」のに対して、「〜だろう」は「『きっとこうだろう』という一般的な事実に対する推測を述べている」という違いがあります。

であれば、それを踏まえて?の文章にはどちらを使うほうが適切かを考えてみましょう。

そうすると、「特別な不満はなくても、なりたい自分や叶えたいことがあって、それを実現するために勉強をすることもある」という?の文章のは、「私個人の考え」というよりも「一般的な事実としてそうだと推測できること」に近いので、「〜と思う」よりも「〜だろう」を使うほうが良いと判断することができます。

ですので、文末の表現を使う時には、微妙な意味の違いを意識しながら、文末にどんな表現を使うかを選ぶと良いです。

まとめ

POINT!
  • 誰が読んでも読みやすく分かりやすい文章を書くなら、文末表現を工夫する
  • 文末表現は前後に同じような表現が続いたり、文章全体で同じような表現を多用したりすると単調で読みにくい文章になるため、前後で同じ表現が重ならないようにする
  • ただし、文末表現は前後のバランスだけを考えるのではなく、その文章で言い表したいことがより伝わりやすいように細かな意味の違いも踏まえて言い回しを選ぶ

以上、文末表現を工夫して伝わる文章を書く方法について説明しました。

文末の表現を工夫することは、他人に読んでもらいたい文章(特に長文)を書く時にはやっておきたい作業です。文章力アップ、人に何かを伝えるための文章を書くコツとして実践してみることをおすすめします。

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